切り花では輸入ものも多く出回るので、秋から初夏にかけて手に入れることができるお花ですが、本来は4月から5月のお花「ライラック」
。
もともとはヨーロッパ東部の山野に自生していたお花です
。日本へは明治時代に米国人女性宣教師が生まれ故郷のアメリカから持ち込んだ1本がはじめとされています
。
今ではたくさん見かけるライラック、その始まりが一人の女性が持ち込んだものだなんて、ロマンですね
。
「ライラック」の呼び名は、英語の仮名転写に由来しています
(Lilac)。また、フランス語由来の「リラ」とも呼ばれています
。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)と言われますが、あまりなじみがない名前です
。オランダからの輸入の箱には、学名よりSyringa
(シリンガ)と印刷してあります。
「リラ冷え」というきれいな言葉がありますが、5月下旬(ライラックが咲く頃)の北海道は、暖かくなったと思ったら急に冷え込むという気候の変化が見られます
。そんな時期に北海道の方達がふつうに使っている「リラ冷え」という言葉のリラは、ライラック
のことです。
ライラックは、特に北海道の札幌ではなじみの深い木で、札幌市の木
にもなっていますし、大通りでは毎年5月下旬にライラック祭り
が開催されています。札幌から旭川間のL特急もライラックという名前だそうです
。
色々と調べていたら「リラ冷え」という言葉を創ったのは、榛谷(はんがい)美枝子さん
という北海道を代表する俳人
ということがわかりました。ライラックは女性に愛されて、育ってきたお花のようですね
。
今では、ウェディングブーケ
にもひそかに人気のお花です。
写真は、きれいなオレンジのダリアとバラと合わせて飾った紫のライラック
。ウェディングブーケとして作ったお花の残りなのですが、色合わせも花合わせもかわいくて、何枚も写真に残しました
。
切り花としては水揚げが少し難しく、しっかり茎をカットした後、茎を十字または半分に切り込みを入れると、水揚げがしやすくなり長持ちします
。もちろん毎日の水替えは忘れずにして下さいね
。
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