第29回『お花でエコ』

東京ではが開花してから、花冷えの日が続いていますね。桜は開花したらあっという間に満開になり散っていきますが、今年はゆっくり時間をかけて咲いていますので桜が満開になるのを、今か今かと待つのが楽しくなってきました花粉症の方はこの時期が来るのが苦痛かもしれませんが、私は、毎年春に向かっていくのを感じられるこの季節が一年の中で一番好きな季節です。長い冬を越えて一斉に咲き始める春のお花に生命力の強さを感じられるから。そんな春のお花たちのことを「スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)」といいます。「春は儚いもの」「春の短い命」などという意味の言葉です

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冬が長いほど、寒さが厳しいほどきれいな花を咲かせると言われているところも、惹かれる理由の一つですハードルが高ければ高いほど高く跳べる・・・と同じですよね。スプリング・エフェメラルと呼ばれる花たちは、冬を越え雪解けと共に芽を出し、花を咲かせ、木々が葉を生い茂らせる頃には実を付けて地上部は枯れていきます。また次の春になるまで長い休眠の時となるのです。次の春がくる準備をしっかり、きちんと、毎年同じようにしていく。単調で簡単に見えることですが、人間には出来そうでいて難しいことだと思います。
春のお花に限らず、そんなふうに毎年同じように生命を維持しようとしている植物たち壊したり変えたりしてしまうのは人類であるということも残念ながら事実です

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化学肥料化学農薬の使用を避けることを基本として、環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法で生産された「オーガニック○○」という言葉は、食べ物ではすっかり定着していますが、お花の世界にも「オーガニック」が始まっています
食べ物でしたら、少々見た目が悪くても味がおいしければ「オーガニック」であることで価値があがるようにブランド化されているように思いますが、切り花は観賞用ですから、見た目が重要。きっとオーガニックで育てるお花というのは、生産者さんの並々ならぬ努力の賜物なのだと思います。それゆえにお値段が高くなってしまうのかもしれませんし、お値段が高かったらお花屋さんも、お客様も買い控えてしまう。そんな悪循環にならず、よい方向に進んで行ってくれることを願います!

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写真は、オーガニックではありませんが、スプリング・エフェメラルなお花たち
アネモネ、チューリップ、リューココリーネ。どれも球根のお花です

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