第28回『椿』

冬から春にかけて花を咲かせる「椿」。漢字のとおりの春の木で、春の季語にもなっている春を代表するお花の一つです。原産国は日本と中国です。英名の「Camellia(カメリア)」は、椿の種をヨーロッパに紹介した人の名前にちなんで付けられました

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花が美しいので万葉集のころから親しまれているお花ですが、江戸時代にブームとなり品種改良が盛んになって、たくさんの品種があります茶花として楽しまれることが多く、冬の茶花は椿一色となることから、「茶花の女王」の異名を持っています

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椿の花が散るときには、花びら1枚ずつではなく蕚(ガク)のところから、1輪丸ごと落ちます。その様子は首が落ちるのを連想させるため、お祝い事やお見舞いには避けるお花となっています。その様子は「落椿(おちつばき)」と呼ばれています。
馬の世界でも落馬を連想させることから、競走馬の名前に付けることは避けられるそうです。過去に「ツバキ」の名がついた馬が、スタート直後の落馬で競争中止するというアクシデントを起こしたこともあったそうです

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お花の大きさは、4cm以下のものから13cm以上のものまで様々。咲き方も大きく分けると一重咲きと八重咲きがあり、その中でもそれぞれ10種類近くの咲き方に分類されています
写真の椿は、定かではありませんが「利休椿」ではないかと思います。

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和風のお花のイメージが強い椿ですが、冬でも常緑で日陰でも花を咲かせるので、西洋でも広く親しまれて、西洋の美意識に基づいた豪華な花をつける品種改良が進んだそうです。八重咲きのものはバラやラナンキュラス芍薬を思い起こさせるようなイメージなのでこれらは西洋で品種改良されたものなのかもしれませんね
椿(カメリア)といえば、シャネルのカメリアブローチも有名ですよね。それに有名なオペラ「椿姫」では、主人公の女性が好きな花として登場します。それだけ海外でも親しまれているお花なんですね
ちなみに、椿姫は小説が原作となったオペラで、小説の原題は「La Dame aux camelias」(椿姫)といいますが、オペラの現代は「La traviata」(道を誤った女)と言うそうです
普段、花束やウェディングブーケに使うお花ではないのですが、観賞するのはとても好きなお花です。が降り積もった椿なんて、けなげでたまりません
どこかで見つけたら「あ、椿!」って思ってもらえるだけでもこれを読んでいただいた意味があるのかなぁと思います

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